フレンチブルドッグに最適な環境は都会?田舎?それとも・・・ の続き
愛犬を避妊・去勢すべきか。
そんなこと一度も考えたことはない、という方はある意味幸せです。
特に我々日本人はあるがままに生きるのを良しとする風潮があります。
家にしても外国のようにペンキを塗ることは少なく、木肌をあるがままに味合う歴史があります。
犬と言えども別に健康なのに、わざわざ持って生まれた体の部分を手術で取ってしまうなど、普通の人なら抵抗感があって当然とも思います。
獣医さんの中には避妊・去勢を勧める方が少なからずいます。
その理由としては、
まず避妊について。
①病気の予防。結果として長生きできる。
よく目にするのが乳腺腫瘍と子宮蓄膿症です。
最近の犬はこの二つの病気になったことを昔よりよく聞くようになりました。
交配の仕方や生活環境の変化が関係あるかもしれません。
乳腺腫瘍は乳腺にできるガンです。
高齢犬によくできるようです。
子宮蓄膿症は発情期に細菌感染によって子宮内に膿が溜まる病気です。
二つとも不妊手術をすることによって発症を予防できます。
高齢になって発症し、体力のないところに全身麻酔をしたら大変危険です。
若くて元気なうちに処置することによって愛犬の寿命が延びるメリットがあります。
②無計画な出産をなくす
多頭飼いをしている家庭ではいつの間にか犬が妊娠していることもあります。
これ以上飼えないのに生まれてきた子犬をどうするのでしょう。
引き取り手があればいいのですが。
現在の日本でも毎年多くの犬が殺処分されています。
その原因の一つに無計画な出産もあります。
オスの去勢はどうでしょう。
①病気の予防
オスの場合は清掃腫瘍と前立腺肥大があります。
精巣の腫瘍は高齢になってから発症すると命の危険を伴います。
前立腺肥大は前立腺が肥大して、その中に血液や体液が溜まる病気です。
二つとも高齢期に発症しやすく、若いころに去勢しておくと発症を抑えることができます。
②無計画な出産をなくす
メスと同じですね。
飼い主にとって避妊と去勢のメリットは?
メスの場合は、発情期が無くなるので世話が楽になります。
オスの場合は、生後6カ月までに去勢しておけば、マーキングをしません。
家の中で足を上げ、いたるところにオシッコをすることもありません。
オスの本能である群れの中で常に上を目指す荒々しさもなくなります。
性格的にはオスもメスも両方とも中性的になるともいえます。
体調や性格にムラが無くなるということでもあります。
我が家の場合、避妊も去勢も経験があります。
犬の避妊
メスのパイドは4歳の時に体調を崩し、病院で診てもらうと子宮に膿が溜まっていて、肝数値も高くなっていました。
獣医さんは子宮の全摘を勧めました。
いろいろ話を聞くうちに、今のうちに全摘しておいた方が犬のためには良いとのことで、私も納得して手術しました。
この場合、健康な体での避妊手術とは違いますが、それでも相当悩んだ記憶があります。
オスの場合去勢の経験が1度あります。
健康体で異常はなかったのですが、その当時家族でオスを飼うのが初めてで、いろいろ勉強した時に去勢のことも考えました。
私はそこまでしなくても、と思いましたが、家族会議の結果去勢することに決まりました。
獣医さん曰く、「オスの去勢については、男性の飼い主さんの8割以上の方が抵抗されます。」とのこと。
すごくよくわかります。
女性の飼い主さんは比較的ドライでさばさばして、決断が早いそうです。
それに対して男性の飼い主さんは、何とも言えない複雑な顔をする人が多いとか。
そうなんですよね。
同じ男として「タマを取られる」ことには、胸を締め付けられるようなシンパシーが湧き上がるのです。
我が家の場合、それでも去勢しました。
その後の心境はどうだったかというと、「これもアリかな」という感じです。
犬の避妊・去勢は皆さんの意見が分かれるところです。
それぞれの方がそれぞれの理由で賛成、反対を思います。
人間側の都合で、例えば、無計画に数が増えると育てられなくて最後は殺処分になるのを避けるため、ビジネスで金が絡んでいるから、昔と違って犬の体質が変わったから、などなど。
犬の立場に立って、実は発情というのは本能的なもので実は犬も辛いと思っている、あれこれ人間が手をかけてしまうとそれは本来の犬とは言えなくなってしまう、などなど。
現在の地球は犬だけが独立して生きていくのは非常に困難な時代です。
人間と共に生活してこそ生き延びることが可能なんでしょう。
人間も現実的には仕事があって、朝から晩まで犬とかかわることは難しいです。
その中で一歩ずつ前に進んでいけたら。
すみません、頭がパンパンになってきたので今日はここまでとします。